<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<pages>
	<page>
		<text>風太：レカン……お前はなんで恋歌に似ているんだ？</text>
	</page>
	<page>
		<character>Lecan02.gif</character>
		<text>レカン：恋歌という女は、わらわの双子の姉と聞かされておる。真偽は定かではないがな。</text>
	</page>
	<page>
		<text>風太：聞かされたって誰に。そもそも……。</text>
	</page>
	<page>
		<character>Lecan05.gif</character>
		<text>レカン：あーもう、うっとおしいぞ！　これ以上の質問はなしじゃ。</text>
	</page>
	<page>
		<text>風太：いや、教えてもらうぞ。お前は何者なんだ？　どこから、なんでうちに来たんだ？</text>
	</page>
	<page>
		<character>Lecan21.gif</character>
		<text>レカン：はあ……。先ほどは臆してしまったが、お前は自分が被喰であることを理解すべきだな。</text>
	</page>
	<page>
		<text>風太：ひじき？</text>
	</page>
	<page>
		<character>Lecan22.gif</character>
		<text>黒い佃煮を想像している間に、レカンは手を出し、その指先から――――白い板状の何かが伸び出てくる。</text>
	</page>
	<page>
		<text>レカン：こうなりたくなければ、</text>
	</page>
	<page>
		<text>その白い、紙よりも薄い「爪」が、瀬戸物の丼に音もなく突き立てられ、手前に引けば、それはふたつに、割れた。</text>
	</page>
	<page>
		<text>レカン：言うことを聞くことだ。</text>
	</page>
	<page>
		<text>風太：……。</text>
	</page>
	<page>
		<text>現実離れした「食器が切断される」という事実は、まるでマジックのようだった。</text>
	</page>
	<page>
		<text>レカン：ふむ、まだ理解できぬか？　何か他に斬られたいものはあるかの。たとえば、</text>
	</page>
	<page>
		<character>off</character>
		<text>風太：え。</text>
	</page>
	<page>
		<text>目の前にいた、はずだった。</text>
	</page>
	<page>
		<text>レカン：動くでないぞ。首がポロリじゃ。ポロリもあるよじゃ。</text>
	</page>
	<page>
		<text>風太：笑えないぞそれ……。</text>
	</page>
	<page>
		<text>いつの間にか、レカンは後ろに立ち、爪を喉に突き立てていた。</text>
		<next>00000002.xml</next>
	</page>
</pages>
