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#pragma twice 050 Version 3.25 フリーウェア、公開!

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 Version 3.25
フリーウェア、公開!

では計算機編最後に、フリーウェアとしての公開方法を紹介しましょう!
おお!
で、まずフリーウェアとシェアウェアについて。火美ちゃん知ってる?
もちろん! えっと、フリーウェアはタダの。フリーソフトって言ったり
もするよね。シェアウェアはお金かかるの
そういうことだね
ってゆーか、なんでシェアウェアにしないの? 確かにお金払ってもらう
ような出来のもんじゃないとは思うけどさ
一番最初は、まずフリーウェアからが一番。まず決済システムの問題があ
るかな
けっさい?
シェアウェアだと、お金を払ってもらう方法を選ぶわけでしょ。その方法
が〈決済システム〉。ただ単に郵便振込のものから、シェアレジみたいなも
のまでいろんな方法があるわけ
ほぉ。そういうのの選択とかがまず大変、ってこと?
そういうこと。まぁインターネット自体に慣れてるんなら、こういうのも
それほど大変じゃないかもね
他には?
お金が絡んでくると、サポートとかかなり入念にしなきゃいくなる、って
いうのが大変
あー、よく聞くよね、なんかすごいメールが送られてきたとか
これはまぁフリーウェアでも来る場合もあるんだけど、シェアウェアはお
金が掛かってるからね。本音を言えば〈サポート料〉もシェアウェア料に上
乗せすべきかも
それか〈サポート料は別〉とか
それはそれで問題ありそう……
他には?
あとはサポート関係の派生で、バージョンアップをまめにしなきゃいけな
いとか、ユーザー登録を管理しなきゃいけないとか、いろいろね
フリーウェアは使われっぱなしな分、そういうのあんま考えなくってもい
いってことなんだね
でも、人気得るんならサポートは大事だけどね
具体的にサポートって、どんなふうにするの?
一番いいのはメーリングリストだね。フリーウェアを使い始めた人に、
メーリングリストに入ってもらって、それでサポート
サポートって、どんな?
例えば〈バージョンアップのお知らせ〉とか、あとフリーウェアの解説や
バグ解決情報なんかを回したり。特に、ユーザー間でも情報交換できるから
ユーザーコミュニティ、みたいな?
そういうこと。ま、にぎわえばの話だけどね
そういえば〈解説〉で思ったんだけど、マニュアルは?
マニュアルは〈ヘルプファイル〉を作るんだけど、この計算機アプリくら
いのファイルサイズだと、ヘルプの方がずっと大きかったりするんだよね
う、それイヤ
その代わりにホームページで公開する、っていうのも手かな
その方がダウンロード前に確認できるもんね
サポート関係の話はここまでにして、そのダウンロードの話
そうそう。フリーウェアってどれも、 .lzh って拡張子のファイルになっ
てて、それをダウンロードするんだよね
そうそう。ファイルをまとめてひとつのファイルにして、さらにファイル
サイズを小さくすることを〈圧縮〉って言います
ファイルサイズが小さくなるってなんか不思議
圧縮には、すでに出回ってるフリーウェアやシェアウェアを使います。例
えば Lhmelt とか
 Lhasa じゃダメなの?
これは解凍専用だからね。圧縮するときには、実行ファイルと、著作権と
か使い方を書いた readme.txt をひとつのファイルに圧縮します
 readme.txt ってどう書くの?
んー、特に決まったフォーマットはないかな。いろんなフリーウェアのを
見て、それから決めるのがいいかも
テキトー
ま、フリーウェアってテキトーなもんよ。圧縮は、 lzh か zip 
ってなに?
圧縮の方法。このふたつはたいがいの解凍アプリで解凍できるから
 Lhasa ならできるもんね
で、圧縮ファイルができたらいよいよ公開
公開はやっぱホームページで?
それがとりあえずは一番かな。必要ならすぐ削除できるし
他には?
有名どころとして【Vector】と【窓の杜】があります
あ、聞いたことある
【Vector】はまずどんなフリーウェアでも登録できるから、まずここに登
録するのがいいかな
登録するとどうなんの?
登録したフリーウェアは、【Vector】のホームページで、説明付きで紹介
されます。だから宣伝効果があるってことだね
おお!
もしいいできならもっとしっかりと紹介されたりもするし。ただ、数が多
くて、同じ種類のアプリがあると埋もれちゃうけどね
じゃーあたしの計算機じゃダメね
ある意味希少価値あるかもしんないけど
う”
もうひとつの【窓の杜】は、残念ながら現在はフリーウェアを募集してま
せん
あら、じゃー意味ないじゃん
でも近々募集を再開するって話。ここは厳選されたものしか置かないから、
置いてもらえればかなりの宣伝効果が期待できるかな
置いてもらえれば、ね……
あと、いろんな雑誌に載ったりすることも
そうそう、これってどこに申し込めばいいの?
いやー、こっちから売り込む方法はないんじゃないかな。【Vector】に登
録したりしておけば、いつかオファー来ると思うよ
そーゆーもんなんだ
で、登録したらあとは使ってもらうだけ。……と、そうそう、重要なこと
を忘れてた
重要なこと?
えっと、 VC のメニューの【プロジェクト】−【設定】を選んで
この前のだよね
その【一般】ページの【Microsoft Foundation Class】っていうのがある
でしょ
 Microsoft Foundation Class って、 MFC のことでしょ?
そう、この項目で〈どうやって MFC を使うか〉を決められます
どうやって、って?
今はたぶん【共有 DLL で MFC を使用】って書いてあるでしょ
うんなってる
この場合には、実は Calc.exe の他に、 MFC42.dll と MSVCRT.dll のふ
たつのファイルが余分に必要だったりします
ええっ、そうだったの!? でも、動いてるときはそんな必要そうに見え
なかったけど……
このふたつのファイルは Windows\system フォルダに置いてあって、自動
的に使われるからね
あ、ホントだ置いてある。ってことは、これも一緒に圧縮ファイルに入れ
なきゃいけないの?
ううん、この2ファイルはたいがいのウィンドウズに入ってるから、そん
なに心配しなくて大丈夫
なあんだ
ただ〈この2ファイルが必要〉ってことは書いとかないとダメ
〈たいがい〉ってことは、入ってないウィンドウズもあるってことなんだ
そう。この2ファイルは、ベクターとかでダウンロードできるから、その
方法とかも readme.txt に書いておくといいかな
そういえば、【Microsoft Foundation Class】の項目ってもうひとつある
でしょ、【 MFC のスタティックライブラリを使用】って。もしかして、こ
っちのを使えばこの2ファイルって要らないんじゃない?
そのとおり。でも、 Calc.exe のファイルサイズが大きくなっちゃうんだ
よね
げげ
だから、インターネットでダウンロードしてもらうようなときには、こっ
ちは選ばない方がいいんじゃないかな
はーい
さてまとめると

・フリーウェアかシェアウェアか決める(初めはフリーウェア推奨)。
・サポート方法を決める。
・Calc.exe と readme.txt をひとつに圧縮したファイルを作る。
・ホームページで公開したり、【Vector】に登録したりする。

ってところかな
結構面倒ね
それは言えるかな。それに、一度公開してある程度人気出ちゃうと、あと
でやめるの大変だし、公開するのもちゃんと考えてからの方がいいかも
そういうもんなんだ。あんま気軽にはできないね
気軽にしたいんならあんま人気でなければいいから、たとえばホームペー
ジだけで公開するとか、マニュアルなしとか
そういうのってアリなの!?
いたれりつくせりがすべてでもないでしょ。個人には限界あるし
なんだかなー、あたしそーゆーのヤダなー
さて! これで計算機もできて、 Ver.3 も終了!
次回からは Ver.4 ! って、なにすんの?
これまで見てきたのは、 MFC を使ったプログラムの作り方
 MFC のクラスを元にカスタマイズしたクラスを使う、とか?
あとクラスの変数の関係とか
メンバ変数を外から使うか中から使うかとか、クラスだけじゃ使えない、
ちゃんと変数にしなきゃダメとか、何度も何度も繰り返し言われたよね
でもこれが基本。これで、自分のプログラムがどういう構成になっている
かは分かったはず
確かに
でも、それは全体像が見えただけ。細かい部分で〈なぜこれができるのか〉
とか分かんないでしょ
そうそう、分かんない単語も多いし、 MFC と API の違いとかも分かんな
いし
というわけで、 Ver.4 からは〈 MFC を読み解く方法〉を解説します
あのわけわかんない MFC が分かるようになる?
もちろん。〈 MFC にはこういう機能があって〉みたいなこと教えても切
りないけど、読み方さえ分かればいつでも自分で調べられるようになるから
ホントかなぁ
ってゆーかそうなってくれないと
むぅ
で、読み解くようになるために必要なのが、みっつの知識
ふたつじゃないの? アーキテクチャーと言語の知識、でしょ
な、なんでそんな難しいことお!
 Ver. 2.14( No.025 )で金菜ちゃんが言ってたじゃない
あ、そういえば……。ま、そうなんだけど、それをもっと具体的にして、
みっつ。まずはコンピューターの知識
こここコンピューター!?
そ。プログラムってコンピューターの仕組みに大きく関わってくるから、
これが大事なんだよね。次に必要なのがウィンドウズの知識
ウィンドウズのって、たとえばハンドルとか?
そうそう。ハンドルとかウィンドウとか、リソースとか、ウィンドウズ独
特の仕組みがいっぱいあります。これを知っとく必要があるから。最後に必
要なのが、 C++ 言語の知識
 C++ ってなんだっけ
う”……これまで見てきた〈プログラム〉の言語。例えば dlg.Modal() 
って日本語じゃないでしょ
そりゃそうでしょ
じゃあ何語?
…… C++ 語ってことなんだ
そういうこと。この言語の知識、ウィンドウズの知識、そしてコンピュー
ターの知識をしっかり身に付けて、 MFC を読み解けるようにしましょう
かるーく読み解けるように、ホントになるのかなぁ
もちろん!

/*
    Preview Next Story!
*/
なんか自信満々って感じね
ま、火美ちゃんの努力次第だけどね
というわけで次回
< Version 4.01 テストアプリの準備 >
につづく!!
あーなんかタイトルから〈大変だぞー〉って感じ
来週はプログラミングしないよ?
なんだうれしー!
なんだかなぁ
 
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このページは、Visual C++ 6.0を用いた C++ 言語プログラミングの解説を行う#pragma twiceの一コンテンツです。
詳しい説明は#pragma twiceのトップページをご覧ください。