ワース（ Wearth ）。
　完全密閉型の防護服。AP、リングガンと並ぶHACの「三大革命」のひとつ。
　「着る地球（ wear earth ）」の名の通り、装着者を完全に密閉し、特別な状態に維持する。体を一時的に麻痺させ、脳の信号を直接スーツに伝達、液体筋肉によって運動を行う。戦闘用の場合、防弾処理や筋力増強といった特殊機能も加えられる。
　装備者の肉体は外界から完全に遮断され、生命だけが維持される状態になる。基本的には極限作業用の防護服であり、体熱、耐圧、対衝撃、対放射線等、あらゆる脅威から身を護る。さらに仮死状態となっているため痛みをコントロールすることができ、不眠不休での行動、最低限の食料摂取といった「人間の機械化」を実現する。
　人道的見地から使用を反対する声も多いが、兵器としてだけではなく、核施設、深海、宇宙空間等の極限空間や、レーサーのような一般的に危険な状況でも使用されることが多いため、現実的には一般に認知されている。